日常点検及びメンテナンス
木製窓は年月とともに木質部分は劣化しますが、日常の定期点検やメンテナンスをすることにより、劣化を防ぎ長年にわたって美しさを維持することができます。
日常のメンテナンス
木質部や金物部の清掃は空拭きで清掃してください。木質部は空気中の湿気や水、熱により、膨張・収縮があります。水気を避け常に乾燥した状態を保ってください。また、ブラシや洗剤等の使用は塗装をはがしたり、傷つけたりする原因となりますので避けてください。
窓、戸の開閉がスムーズにいかなくなったり金物の軋む音が出た場合は、金物の滑走部(ギヤー部等)に、シリコンスプレー、オイル等を噴き付けてください(噴き付け過ぎますとホコリがつきやすくなりますので注意してください)又、ビス類のゆるみの点検を年に2 回以上お願い致します。
木質部分の表面にヤニが発生することがあります。その場合は、シンナー・灯油を染み込ませた布地で軽く拭き取ってください。
湿気及び水仕事の多い浴室・洗面・キッチン等は結露が起こりやすいのでこまめに換気をしてください。結露が発生した場合は速やかに雑巾等で結露水を除去してください。
再塗装
- 再塗装は、使用環境条件、使用塗料によって異なりますが2年~4年をめどに必ず再塗装してください。
- 塗料の劣化は木質部の割れ、腐れ等の悪い状態を引起す原因となりますので再塗装は必ず行ってください。
- 個人で再塗装される場合も、塗料の販売店を御紹介いたしますので御連絡頂ければと思います。
再塗装の要領
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塗装面を#180~#240の紙やすりで軽くこすって、塗装面に付着しているゴミ・汚れ等を落してください。その後乾いたウエスかハケで清掃してください。また、このときに木質部分にひび割れ・隙間を見つけたときは、コーキング剤(透明)等で補修してください。
塗装の準備
塗料缶の底に顔料が沈殿している場合もあります、沈殿している顔料が溶剤と十分混ざるまで撹拌してください。
(オリンピックステインのソリッドカラーは空の容器を用意して1/3の塗料を移し十分撹拌してください。よく混ざりましたら1/3の塗料を戻し再度撹拌してください)使用する塗料には溶剤などを入れて薄めず原液で御使用ください。塗装の実施
塗装時は保護メガネ・ゴム手袋を着用してください。安全データーシートを必ず読んでから塗装の実施をしてください。ハケの1/3程度まで塗料を含ませ、缶の縁で塗料のタレをしごきながら1回目の塗装をしてください、小面積を上部から下部へ又、端から端へと均一に塗り継ぎます。2回目の塗装は1回目の塗装が完全に乾いてから行ってください(乾燥時間の目安・翌々日)塗装作業は気温(外気)20℃以上の晴れた日に行ってください。塗装用具の洗浄は専用の溶剤を使用してください。余った塗料はフタを完全に閉めて直射日光を避けた涼しいところに保管してください。水溶性の塗料につきましては、気温5℃以上の上記と同じ条件の場所に保管してください。
アフターメンテナンスのご依頼
納入後1年~3年位は木質材料の膨張・収縮(木材の特質)によりまして建具の開閉不良、反りなどが生じることがあります。ご利用上不都合、不具合等が生じましたら下記の連絡先までご連絡ください。(保証期間の過ぎたものは、有償手直しとなりますのでご了承ください。)
窓口
株式会社 札幌ベニヤ商会マップ事業部
札幌市中央区北6条西19丁目23番6号
TEL 011-621-2931/FAX 011-621-2934
主なトラブル例と対策
トラブル | 主な原因と対策 |
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窓・戸が開かない、開きずらい |
窓枠の取付が水平・垂直に取付けられているか確認してください。雨が続き外気の湿度が高くなった場合、窓・戸が膨れる場合があります。1日~2日程度様子を見てください。 |
ガラス面で結露が発生する 木部・窓台にカビが発生した |
室内の湿度が高いことにより発生します室内の湿度が40%以下(温度20℃~22℃)になるまで換気してください。室内の湿度が高いときは時々換気してください。結露水が発生したら速やかにお拭き取りください。カビはガラス面の結露水が原因となりやすいです。 |
ガラスが割れた |
ガラスが破損した場合は弊社にお問合せください。日当りの良いガラス面にシールや紙などを貼りますとその部分だけ熱を吸収し熱割れすることがあります。(ご注意ください)気圧の変化によって割れることがあります(海抜1,000m以上) ※海抜1,000m以上の高地でご使用の場合、内部圧力調整が必要ですので、ご注文の前にご相談ください。 |
品質保証
保証期間
厳重な品質管理のもとに製造出荷されていますが、万一商品納入後に故障・不具合が生じ、それが当社の責任と判断された場合、納入後1年以内に限り無償で修理することを保証します。但し、品質保証は当該製品の保証であってこれより派生的に生じる一時的不便さへの保証、又は、それに伴う他の種類の工事等はこれに含みません。
免責事項
- 譲受人の適切な使用、維持管理を行われなかったことに起因する不具合
- 建築躯体の変形などの部品以外の不具合に起因する当該部品の不具合
- 塗装劣化等の経時変化及び、使用に伴う磨耗等により生じる損傷
- 鼠・昆虫等の動物の行為に起因する損傷
- 火災・風水害・地震など天災地変等が原因によるもの
- 保証期間が過ぎたもの